勝手に考察ブログ。

個人的に気になったことを勝手に考察していこうと思います。。

【ネタバレ注意】週一ペースで映画館に通う女が「窮鼠はチーズの夢を見る」を考える

お久しぶりです。

 

大倉くん主演の「窮鼠チーズの夢を見る」🧀

やっと!公開されましたね笑✨

 

私、週一くらいのペースに映画館に行く

いわゆる映画好きなんですけど(若干盛ってる)

 

実はこの手の作品が私の大好物でして。

 

ちょうど1年くらい前から公開されたら

絶対更新しようと密かに温めてた

「窮鼠はチーズの夢を見る」の考察をしていこうと思います!

 

 

⚠️⚠️⚠️ここからネタバレ注意です⚠️⚠️⚠️

 

 

超個人的な感想

 

この作品、ジャニーズの出演作品としては異例中の異例である

R15」と「BL」のダブルパンチでターゲット層が狭いのかなと思っていたんですが、

 

静かで淡々としているけど、テンポがいい

かなり大衆向けなストーリーで

原作をもう何度も何度も読み返していた私でも

1回目の鑑賞では

この後どうなるの??と思わせてくれるストーリー展開でした。

 

私がこの作品を観て真っ先に思い浮かべたのが

アデル、ブルーは熱い色」。

 

2014年に公開されたフランス映画で

カンヌ国際映画祭にて主演女優2人がパルム・ドールを受賞したことで話題になった作品です。

 

この作品は女性同士のラブストーリーなんですが、

映像の雰囲気や演出に近しいものを感じました。

 

例えば「アデル〜」は最後、主人公が1人になって終わるのですが、

 

「窮鼠〜」もわざわざ原作と変えた1人エンドになってますし(おすし)

 

「窮鼠〜」では原作になかったゲイバーのシーンも

 

「アデル〜」では2人が初めて言葉を交わす大事なシーンがレズバーだったりと

何かと通ずるものがあるように思えます。

(窮鼠で濡れ場耐性ついた方は是非観てみてください★)

 

「アデル〜」も10分間にも及ぶ写実的なセックスシーン話題を呼んでいましたが、

 

私は2人の会話劇こそがこの作品の真髄だと思ってて、

 

物語とは直接関係のない、

2人の他愛のない会話が彼女達の恋愛を描いているとしたら、

 

「窮鼠〜」は2人の間に流れる”沈黙”が

彼らの恋愛模様を表しているんじゃないのかな〜と思います。

 

一つだけ残念な点を挙げるとしたら、

行定監督が「この画を撮りたい!」っていうのがあったように

私にも「このシーンが観たい!」っていうのがあったので、

そういったシーンが結構削られていたことですかね💧(小声)

 

2人の演技については、

今ヶ瀬は成田くんの演技力や器用さにはもうひれ伏せざるを得ないです!って感じでしたが、

原作と比べるとちょっと成田節が強い、可愛い今ヶ瀬だったのかなと思いました(笑)

 

その点、公開前に散々

「恭一にしては色気がありすぎる!イケメンすぎる!!」と言われていた(笑)

大倉くんの方が意外と原作の恭一に忠実だったように思えました。

 

特に「お前、煙草臭い…」とか

「キスだけって言っただろ…」とか

泥酔して今ヶ瀬に抱きかかえられる場面とか

原作の恭一を思い出して「ううぉ…」ってなってました😂

 

 

ただ、全体を通して、

原作が主人公の心情の変化や葛藤がメインで描かれていたのに対し、

映画では2人の心情や葛藤の描かれ方が極端に少なく、

なんか淡々と進んでいっているように感じました。

 

まぁ確かに漫画と同じような心情の描き方をしてしまうと

実写ではどうしてもおかしくなってしまうのですが、

 

それでも割と静かだったなぁと感じました(笑)

 

でもこれは制作側をミスではなく、

よくある手法だと思ってて、

 

要はあえて分かりにくくすることで

「どちらかに肩入れせず、客観的に見て欲しい」とか

「観た側が多種多様な解釈で楽しんで欲しい(映画好きはこういうの考えるの大好き)

みたいな思いが込められているんじゃないかなと思います。

 

それを踏まえた上で2回目の鑑賞をした時に

2人の行動に心情の変化が見えたので

それを書き留めておこうと思います。

 

ただ、内容に関してはうろ覚えの部分もあるので

時系列間違ってたらすみません💦

 

 

恭一の心情の変化

 

まず、原作と比べて、映画の方では

恭一が今ヶ瀬をすんなり受け入れているように感じました。

 

原作では身体の方は受け入れておきながら

心は最後までウジウジ悩んだ果てに腹を括っていましたが、

 

映画では、心の方が先に受け入れていたんじゃないかと思います。

 

いったいそれがいつからなのかというと、

今ヶ瀬が恭一の家に引越し祝いの名目で転がりこんできた時になります。

 

また、恭一の心情の変化を読み解くカギを握るのが

恭一を取り巻く女性達です。

 

今ヶ瀬と出会う前に恭一と関係を持っていたのは

妻の知佳子浮気相手の瑠璃子の2人。

 

恭一は知佳子からは体を拒まれていることが

シャワー室でのシーンから分かります。

 

ですが、恭一は知佳子について「信じていたから」「大切にしたいんだ」と言っていたことから

恭一は知佳子と体の関係はなくても、

心は通じ合っているものだと思い込んでいます。

 

浮気相手の瑠璃子とは

妻に受け入れてもらえない体の寂しさを埋めるために関係を持っていたのでしょう。

 

それが、信じていた知佳子からいきなり別れを告げられ、

ぽっかり空いてしまった心に今ヶ瀬がタイミングよく来たことで

思わず心を許してしまいます。

 

それは同窓会のエピソードからも伺えます。

 

原作では恭一は高校の同窓会に行き、

当時好きだった女性と関係を持つハズなのですが、

 

映画では恭一は同窓会に行きません。

 

このシーンからも既に今ヶ瀬によって

恭一の心が満たされていることが分かります。

 

しかし、まだこの地点では

恭一は今ヶ瀬に掘られてないですし(おすし)、

浮気相手とも切れていません。

 

恭一が今ヶ瀬に体を許したのは

タイ料理屋でなつきと今ヶ瀬、

どちらを選ぶのかを迫られた修羅場の夜になります。

(余談だけど、タイ料理屋なのはタイがBL大国だからなのかな?ちなみに私の韓国の推しがタイ人の子なんだけど普通にBL観るらしいから窮鼠も見て欲しいな…💕)

 

この時、恭一はなつきを選びますが、

セリフは原作とほぼ同じなのに対して

2人の表情が原作とは違っています。

 

「俺は、お前を選ぶわけにはいかないよ。普通の男には無理だって。分かるよな?」

 

原作では恭一は目を泳がせながら言い、

今ヶ瀬も目を合わせずに「分はわきまえているつもりです。」と答える。

 

ですが、映画では、

恭一は今ヶ瀬の目に訴えかけるように言い、

今ヶ瀬も恭一の目を見ると、不敵な笑みを浮かべ

「はい」と答えます。

 

結果的に恭一はなつきと寝ることを拒んだことから考えても

もしやこの時の2人はグルだったんじゃないかとさえ思うのです。

 

では何故、恭一は今ヶ瀬に体を許したのかというと、

浮気相手の態度にあると考えます。

 

そもそも瑠璃子は恭一が結婚していても構わないと言って関係を持ち、

恭一が離婚したと知った後も、「私のせいなんじゃないか」と心配し、

嬉しがったり、自分が恭一と結婚しようしたり、といった素振りは見せません。

 

つまり、彼女は端から恭一の心を求めていたのではありません。

 

なので、心も体も求めてくれる今ヶ瀬が出現したことによって

自分の体を埋めてくれる女性たちは必要なくなったのです。

 

今ヶ瀬以外で浮気相手だけガッツリベッドシーンがあったのは

彼女にこれらを表現する役割があったからなのではと思います。

 

恭一のキャッチコピーである「流され侍」ですが、

 

私は映画の中の恭一はただの”流され侍”なのではなく、

とてつもなく寂しがり屋で、

自分の全てを求めてくれる人が欲しくて、

寂しさを感じると誰彼構わず関係を結んでしまう

素直で、寂しい人なのかなぁと思います。

 

 

窮鼠はどっちだったのか

 

次に注目したいのが2人の恋愛におけるイニシアチブ(主導権)の変化です。

 

劇中ではなつきは恭一を”ネズミ”と表現し、

確かに序盤は今ヶ瀬の計画的犯行によって

恭一を追い込んでいるように思えます。

 

ですが、

誕生日にサプライズをされたり、

「貴方の煙草になりたかったんです」と言う今ヶ瀬に微笑みながら

「馬鹿だねぇ、お前は。」と頬を撫でたり…と

 

今ヶ瀬の気持ちに応え始めた恭一に

 

それまで散々嫌がられても、拒まれても

冷静で余裕な素振りを見せていた今ヶ瀬も心を許し始め、

 

後半からどんどん形成が逆転していきます。

 

 

心を通わせ合い幸せな日々を過ごす2人ですが、

 

恭一の部下・たまきの登場によって

 

恋愛にのめり込み、後戻りが出来ない今ヶ瀬は

嫉妬で壊れていきます。

 

そして恭一がたまきの父の葬式で着た喪服にファンデーションがついているという一件から

遂に別れ話に発展します。

 

「貴方じゃ駄目だ。」と言う今ヶ瀬に

 

「お前がそう言うのなら駄目なんだろう。終わりにしよう。」と受け入れる恭一。

 

この時にはもうイニシアチブは完全に逆転しています。

 

恭一も流され侍の異名通りの受け入れっぷりですが、(笑)

 

後にたまきに語った

 

「あいつは苦しそうだったから。俺は幸せだったけど。」

 

が真理でしょう。

 

「寂しさをすぐ誰かで埋めようとフラフラする危なかっかしい俺が、究極に嫉妬深いお前を苦しめている」のだと。

 

”一人じゃ生きられない恭一”と”一緒にいればいる程苦しくなっていく今ヶ瀬”

 

2人が幸せになる道はないのだと悟ったのです。

 

 

そして2人が別れて時が経ち、

恭一は今ヶ瀬の穴を埋める為に

またも何となくで結婚しようとします。

 

そんな恭一の前に再び現れ、

「結婚も邪魔しないし、体の関係もいらないから、会って欲しい。」

と懇願する今ヶ瀬。

 

恭一は「お前はもう要らない。」と冷たく突き放しますが、

 

その後すぐに、ヨリを戻すことを考えると

 

「心も体もない、俺を求めてくれないお前なんか要らない」

 

という意味にも聞こえます。

 

そしてたまきが出ていった部屋ですぐさま愛し合う2人。

 

恭一がタチになってることからもイニシアチブは恭一にあることが分かります。

 

遂に流され侍・恭一は腹を括って「一緒になろう」と伝えますが、

 

翌朝、目が覚めると今ヶ瀬の姿はそこにはなくなっていました。

 

恭一が自分の元にいるとその反動で

嫉妬で自分を保てなくなるからでしょう。

 

ですが、恭一が最後にとった選択は

”一人になる”ことでした。

 

最後の最後で”一人じゃ生きられない”恭一は

自ら窮鼠となったのです。

 

タイトル通り

2人(窮鼠)は一緒になる幸せ(チーズ)を夢見て幕を閉じます。

 

原作とは違うラストだったのですが、

私は寧ろこっち(映画)の方が希望があるように思えます。

 

原作はヨリを戻しますが、

「もう3度目はない」とか「この恋の死を見届ける」とか

結構マイナスな表現で終わっていて

またそれが切なさを掻き立てているのですが、

 

映画では切ない結末ですが、

 

恭一を思い出して泣くアイツ(今ヶ瀬)は絶対戻ってきますし(笑)

 

恭一も独りで待つことができるのなら

 

2人はもしかしたら幸せになれるのかもしれない。

そう思います。

 

 

海辺のシーン

 

この映画のクライマックスとも呼べるのが

2人が海辺で別れの挨拶をするシーンですが、

 

原作にもあったシーンですが、

セリフが原作とは違っています。

 

原作では、海を見ながら今ヶ瀬は恭一の好きだったところや感謝の気持ちを伝えます。

 

ですが映画では、このシーンどころか、

全編を通しても今ヶ瀬は恭一の何処が好きなのかという話をしていません。

 

替わりに

 

「貴方みたいな人間、大嫌いなんですよ。」

「でも、心底惚れるって全てにおいてその人だけが例外になっちゃうってことなんですね。」

 

と言います。

 

この「好き」を「嫌い」で表現しているところが私は好きです。

 

ー僕は貴方みたいな人が嫌いだし、分かり合えないけど、貴方だけは例外で好きなんだー

 

これは恭一も今ヶ瀬に対して思っているのではないかと思います。

 

そう思うと2人はかなり危ない関係で、

 

たまきのセリフに

 

「好きになりすぎると自分の形が保てなくなって壊れてしまうんです」

 

とあったように

 

2人は「恋」とか「愛」を超えて共依存の関係だったのではと思います。

 

でもその”美しくて悲しい関係”がまた切なくてエモいんですよね。

 

 

最後に

 

こうして「窮鼠はチーズの夢を見る」を考えていく中で、

 

気づいたら「BL」や「同性愛」という枠を越えた話になっていましたね。

 

恭一の葛藤が薄かったり、結婚の扱いが割と軽かったり、という点から見ても

 

原作が連載された当初と

時代が変わってきたのかなぁと思います。

 

今年は「his」から始まり、アニメも実写も

BL映画の公開ラッシュが続き、

何か節目の年のような気がします。

 

この作品も漫画として世に送り出されてから

16年が経った今だからこそ、

 

男性同士”というシチュエーションで

恋愛そのもの”の難しさを描き、

 

観る側もそれを受け取ることができる

作品となったのかなと思います。

 

長くなってしまいましたが、

読んでくださりありがとうございました!

 

 

 

関ジャニ∞とSNS~エイターはエイトの広報担当!?~

どうも、お久しぶりです:)

前回のブログ記事にて、沢山の人に見ていただいたようで、

「面白かったです」「分かりやすかったです」といった反応を沢山いただいて大変嬉しい所存でありますm(_ _)m

 

前回のブログでは関ジャニ∞マーケティングについて、

関ジャニ∞の面白動画などがSNSでバズったことを挙げました。

最後の卒論。~ジャニーズの負け犬だった関ジャニ∞が金のなる木に成長したわけ~【後編】 - Kaorin's blog

↑こちらです

 

そちらではその話はさらっと流した程度だったのですが、

昨年の#なぁ友よ(詳しくは下記にて)以降、関ジャニ∞界隈もSNSがめちゃくちゃ盛り上がっていますよね!

エイターの皆様も改めてSNSの力の大きさを実感しているのではないのでしょうか。

ってことで実はジャニーズとSNSの親和性ってめちゃくちゃ高いんじゃないか、大事なんじゃないかな~と思ったので今回、SNSについてスポットを当ててブログを書いていきたいと思います!

 

前回のブログはマーケティング用語が沢山入り交じってて読みづらかったと思うのですが(笑)、

今回はあまりマーケティング用語を使わないではまとめていこうと思うのでご安心ください(笑)。

 

ところで、みなさん、

「ジャニーズ」と「SNS」ってあんまりしっくりこないというか、正直対岸にあたる存在なんじゃ…と思われているのではないのでしょうか?

 

というのも、ご存知の通り、SNSに公式アカウントを持っているジャニーズタレント(グループ)が非常に少ない!

ここ最近になって山Pや嵐や、デビューしたてのSixTONESSnow Man、そしてジャニーズJr.のグループなどがSNSYouTubeを始めたり、

アカウントを持っていないグループでもアルバムリリースなどに合わせてプロモーション用のアカウントが作成されたりしていますが、

他の事務所やタレントと比べるとまだまだネット時代への対応が遅れているような気がします。

と・く・に!

我らが関ジャニ∞はインスタの「い」の字もなければTwitterの「つ」の字もないですよね(笑)。

 

このようにまだまだジャニーズの主戦場は「テレビ」なのかなぁと思うのですが、

正直なところ、若い世代(いわゆるSNS世代)ってテレビよりスマホのほうが見る頻度、高いですよね。。

実際にSNSを利用するファンはSNS上でファンコミュニティを形成してますし、

それに伴って企業や運営側からのアプローチ(プロモーション活動)もSNSで、っていうのが増えています。

このようにジャニーズにおいてもSNSとの親和性ってそこそこ高いと思うんです。

 

そこで、関ジャニ∞におけるSNSの効果について、以下の流れで分析(?)していきたいと思います!

 

ネット上でのプロモーション活動

まず、関ジャニ∞における、インターネットでのプロモーション活動となっている主なコンテンツとしては、

YouTubeSNSの2つの存在が大きいと思います。

 

どちらも公式アカウントはなく、本人達から発信されることはないので、

基本的にファンが投稿している形になります。

 

これらの投稿を目にする手段としては

直接「関ジャニ∞」と検索をするか、

直接検索をしなくても、YouTubeなら「あなたへのオススメ」だったり、Twitterなら拡散されたツイートがTLに入ってくることで意図せず目にするケースがあります。

ファンでなくても目にするチャンスがあるので、

新規開拓のツールにもなりうるでしょう。

 

著作権のおはなし

そこで気になるのが「非公式の動画って著作権やら何やら…ってどうなるの??」ってとこなんですが、

動画や画像を使用するにあたって

著作権・肖像権・パブリシティ権などの侵害が考えられます。

 

まずは著作権ですが、

そもそも著作権とは、著作者(作った人)の利益を守る権利のことをいいます。

要は、著作者(事務所やレコード会社・出版社など)の利益活動を妨げるような行為はダメですよ~って事だと思います。

そして、著作権は2015年まで親告罪とされていたので、

著作者側からの訴えがない限り一応罪にはならないようでした。

(つまり、相手方からやめてくださいと言われたらやめないと捕まっちゃいますよって話)

しかし2015年7月にTPPで著作権非親告罪化を発表されたため、

「商業目的で著作物を違法に複製した場合など」は問答無用で罪になることとなりました。

ですが、この声明が非常に曖昧なものだったらしく、

「市場における原著作物の収益性に大きな影響を与えない場合」は非親告罪にあたらないとされているため、

例えば著作物を一部切り取って短い動画にしたものやインターネット上で一般に公開されている画像、ライブのレポなどをTwitter上に載せることに関しては

特段それによって売り上げが下がるとは考えられないので

親告罪と読み取れるかな?と思います。(あくまで個人的な見解です)

 

詳しくは

https://dic.nicovideo.jp/t/a/%25E8%2591%2597%25E4%25BD%259C%25E6%25A8%25A9%25E3%2581%25AE%25E9%259D%259E%25E8%25A6%25AA%25E5%2591%258A%25E7%25BD%25AA%25E5%258C%2596

こちらを見てみてください

 

肖像権については、

肖像権とは自分の肖像の勝手な撮影や描写、加工・公開などの使用から守る権利ですが、

公の場での言動などについては侵害にあたらないとされているので(盗撮とかではなければ)特に問題はないかと思います。

 

肖像権の侵害になるケースとならないケース | リモートワーク - anywher

詳しくはこちらをご覧下さいm(_ _)m

 

そしてパブリシティ権ですが、

パブリシティ権とは、簡単にいえば

タレントが持つネームバリューを第三者の経済活動に使わせない権利のことです。

ファンは基本的にSNS上において経済活動を行ってるわけではないのでこちらも問題はないかと思います。

 

SNSによる効果

私はSNSによってアイドルに得られるプロモーション効果は3つあると考えます。

 

1つ目は新規ファンの獲得です。

もちろん、SNSだけで新規ファンを獲得するのは難しいです。

でも例えば、Twitterに放たれた「パスポートとりたいんです?」から関ジャニ∞クロニクルを見始めた人がファンになるかもしれません。

新規ファンを獲得するには完全なる口コミだけでは難しいですが、ちょっとした体験ができるのはSNSの魅力ですよね。

 

2つ目はファンコミュニティの活発化です。

先程のブランドロイヤリティのところでもお話しましたが、

私はこのファンコミュニティが盛り上がることがめちゃくちゃ大事だと思ってます。

 

何故なら、常に話題を共有し合い、ファンが関ジャニ∞を思い起こさせる瞬間を増やし(想起)、ファンの脳内占有率をあげることで、自発的に”飽きさせない・浮気させない”を実現しているのです。

 

3つ目は認知度アップとイメージ戦略の効果です。

これはファンじゃない人・関ジャニ∞に興味のない人へのアプローチに対する効果の話です。

 

知名度の向上はSNSはテレビに敵いませんが、

認知度の向上はSNSはテレビよりも強いと思います。

例えば、テレビCMに出演すれば、沢山の人の目に触れられますが、ここで得られるのは”関ジャニ∞がCMに出ている”という情報だけで、グループに関する情報は得ることが出来ません。

だからCMを見ただけでは、「なんとなくこの人たち見たことある」って感じで、関ジャニ∞がどんなグループなのかは分かりません。

 

その点SNSでは、

例えば、「パスポートとりたいんです?」のツイートを見た人は、

関ジャニ∞に”空耳英会話が面白い(仮)”という情報がプラスされ、

関ジャニ∞はこんなバラエティをやっている、こんな面白さがある、というイメージがつくことによって知名度が認知度に変わり、より印象が強くなります。

顧客を増やすためには知名度より認知度を上げる方が大事だったりします。

 

つまり、エイターはSNSで呟くことによって

関ジャニ∞の広報活動を行ってたりするんです!

 

関ジャニ∞SNS

では、関ジャニ∞界隈のTwitterでは、どのような効果が出ているのでしょうか?

 

私が前々からTLを見ててSNS上の”エイター”というコミュニティは盛り上がっているなぁと思っていたのですが、

さらに盛り上がるきっかけとなったのが「#なぁ友よ」の誕生だったと思います。

 

これは、5人体制で初めてシングル「友よ」のリリースに向けて、(Twitterの呟き数が加味される)Billboardのランキング対策として、ファンによって作られたタグだったのですが、

 

フラゲ日前夜から凄まじい盛り上がりをみせ、トレンド入りもしていました。

 

これまでエイト界隈ではハッシュタグをつけて呟くことはそれほど重視されていなかったので、

意識して呟かれるきっかけにもなりました。

 

そして、この話の奇跡とも言えるのが、

この「#なぁ友よ」が本人たちの元に届いたことです!

 

このTwitterでの話題が関ジャニ∞本人にも伝わり、

彼らが有料会員制のブログで反応してくれたのです!

 

「#なぁ友よ」はファンコミュニティで発信されたものにもかかわらず、タレントとファンが一体となって盛り上げた例となりました。

 

単なる一例には留まらず、その他にも大倉くんのブログとTwitterを連携させて行われた「#ぼち夜鑑賞会(特典映像の鑑賞会)」や冠番組に合わせて盛り上がれるようにタグを指定くれるなど、

エイトとエイターでTwitterを盛り上げました。

 

特に「#ぼち夜鑑賞会」は同じ空間にいるわけでも、ライブ配信で共有しているわけでもない中で鑑賞会を行うのは非常に難しく、他に類を見ない試みだったと思うのですが、

Twitterにおいて一時、世界トレンド1位を獲得する程の盛り上がりとなりました。

 

また、ファンクラブコンテンツにおいても、

関ジャニ∞TVとして、インスタのストーリーやYouTubeの動画配信に近いコンテンツをFC内のみで楽しめるサービスも昨年から始めました。

 

本来、タレントがSNSをするのはファンとの交流の目的が大きいと思うのですが、

関ジャニ∞はまさに、SNSをやらずして、SNS上のファンと交流する、新たなモデルを作り上げようとしているのではないかと思うのです!

 

以前、SHOWROOM前田社長のオールナイトニッポンにて、大倉くんがゲスト出演した際にもジャニーズがSNSをやることについて少しお話されていましたが、

関ジャニ∞SNSの良さは取り入れながら、アイドルの偶像性(手には届かない憧れの存在といった希少性)も大事にしているように思えます。

 

まとめ:ジャニーズはSNSをやるべきか

では、結論として「ジャニーズはSNSをやるべきなのか」という問に答えるとしたら、

私は活動状況やグループのタイプによってやってもいいとは思います。

実際に若い世代をターゲットとした若手のジャニーズグループはSNSYouTube上で多くのファンを獲得しています。

 

ですが、関ジャニ∞については、

私はあんまりSNSをやるメリットは感じないかなぁと思っています。

というのも、関ジャニ∞はキャリアも長く、知名度という部分では戦略を練る必要性はそこまで高くないと思うからです。

それに、例えばエイトがインスタを始めたところで、インスタ映えする写真を撮りそうにも思えませんし(笑)

また、視覚的なパフォーマンスが売りのグループっていうわけでもないですしね。

(ある種SNSYouTubeを有効に活用しているKーPOPアイドルとは正反対の存在かもしれません)

 

ただ、個人的な意見としてはネット上でもっと沢山の人に関ジャニ∞の音楽を聴いてもらえるようにはなって欲しいなぁと思います。

 

 

今は、ジャニーズもインターネットコンテンツへの対応について、まだまだ手探りの段階だと思います。

 

そしてまた、このジャニーズとネットとの関係性について、新たな形の一つとして関ジャニ∞が提示しているのではないかと思います。

 

個人的にもマーケティングを学んでいた身として、

今後、ネットに進出したジャニーズがどうなっていくのか、

また、関ジャニ∞がどうなっていくのか楽しみです。

 

最後までお付き合いくださりありがとうございました!

 

また、ブログを更新した際には読んでいただけたら嬉しいです!

 

m(_ _)m

 

 

最後の卒論。~ジャニーズの負け犬だった関ジャニ∞が金のなる木に成長したわけ~【後編】

私の人生最後(であろう)の卒論、【後編】です!

 

ここでは、関ジャニ∞デビューから15年をマーケティングの観点から分析していこう!というそんなブログになってます。

 

概要の詳細は「最後の卒論~ジャニーズの負け犬だった関ジャニ∞が金のなる木に成長したわけ~【前編】」をご覧下さい!

https://eight-071220200126.hatenablog.com/entry/2020/02/02/175329

 

それでは、続きに行きましょー!

 

マーケティング・ニッチャーからマーケティング・チャレンジャーへ

ジャニヲタの方はよくご存知かと思いますが、

ジャニーズアイドルにとって10周年、20周年…といった周年記念はまさに勝負の年!

もちろんライブなどの周年行事もそうですが、

数多く所属するタレントの中で

メディア露出が優先的に回ってくる年でもあります。

そして2014年に関ジャニ∞にも10周年がやってきます!

 

…の前に!エ・イ・ト!の8周年がありましたね!

グループ名にあやかって2012~2014年と継続的にメディア露出が増やせたのは正直おいしかった!笑

 

この年はメンバー皆で映画やったりドラマ出たり、

ベストアルバムも出したり紅白歌合戦にも初出場します。

 

また、2011年から2012年にかけて初の五大ドームツアーを行い、

名実共に人気アイドルとなります!

 

PPM(詳しくは【前編】をご覧下さい)だと、

「花形」ポジにあたりますね。

 

ここで、私が注目したのは

この時期を機に関ジャニ∞マーケットシェアが変わったことです!

 

マーケットシェアというのは、

ここでいえばアイドル業界における関ジャニ∞のポジションを位置づけるもので、

位置づけとしては、

①マーケット・リーダー・・・業界トップ(当時はSMAPや嵐)

②マーケット・チャレンジャー・・・トップの座を狙う2番手

③マーケット・フォロワー・・・トップを参考としたやり方で活動する3番手以下

④マーケット・ニッチャー・・・上位と争わずニッチな分野で戦うポジション

の4つに分けられます。

 

かつて関ジャニ∞は他のアイドルとは違う土俵で戦うマーケット・ニッチャーでしたが、

 

ここら辺の時期を境に2番手のマーケット・チャレンジャーへと転身します。

 

具体的にどういうことかというと、

マーケット・リーダーである嵐のカウンター的存在となったことです。

嵐とは同世代で仲も良く、何となく対峙する関係に見えますよね。

東の嵐と西のエイト。

ニゾンの嵐とハモリのエイト。

ザ・アイドルな嵐とすぐ笑いに走っちゃうエイト。

まとまりがあってチームワークのいい嵐と、

個性が強すぎてガチャガチャしてるエイト…etc.

 

普通ならみんな一番を目指しますが(エイトももちろんテッペンを目指しておりますが!)、

あえて2番手に甘んじることによって

逆に業界内における地位を確立することができたということもあります。

 

安定期の中、eighterの暗躍

10周年で人気もピークを迎え、関ジャニ∞PPMでいう、

「金のなる木」になれるかどうか…という

瀬戸際に立たされます。

要は、この人気が安定したものとなるかどうか、

ということです。

実は、経営学においても、ここで踏ん張れるかが

1番難しいところになります!

 

関ジャニ∞もグループで冠番組やって、

メンバーが個々でドラマや映画にでて、

五大ドームツアーやって…といったように

活動サイクルが何となく決まっていった感じでした。

 

そんな中、2017年の7人だけの新年会で

大倉くんが「去年(2016)は話題になれなかった、ランキングに入らなかった」と言っていますが、

私は違うよ!と言ってあげたい!

 

というのも、確かにこの時期は世間的に特別目立った活動があったわけではありませんが、

eighterが影で活躍してくれてたんです!

 

さぁ、どんな活躍をしていたかというと、

ズバリ!「SNS」です!

 

SNS上で関ジャニ∞の面白場面がファンによって

拡散されていったのです。

しかも「バッキバキ体操」や「パスポートとりたいんです?」など、リアルタイムのものだけでなく、

「丸みを帯びたU字の水槽」や「ペーパー丸山と鬼教官村上」のような過去のバラエティも掘り起こされバズりました。

 

これは「トリプルメディア」の内の「アーンドメディア」のプロモーション方法になります。

このトリプルメディアとは、

ペイドメディア」「オウンドメディア」「アーンドメディア」を総称したもので、

 

ペイドメディアとは、

テレビやラジオ、雑誌、ネットなどでの

運営側が買い取って行うプロモーションのこと

 

オウンドメディアとは、

サイトやブログ、会報など、運営側が独自で発信するメディアのこと

 

アーンドメディアは、

SNSや動画投稿サイト、口コミなどの

消費者が発信してプロモーション活動を行い、

運営側からはコントロールできないメディアのことです。

 

関ジャニ∞の正念場、eighterとONE TEAMとなって

現在の地位を築き上げたといっても過言ではありません。

 

2/4追記:SNSでの動画UPについてのご指摘をいただきました。マーケティング的には良い事例なのですが、TVの映像などを無断でネット上にUPすることは法律的にはあまり良くない事です。。

 

関ジャム、そしてメトロック。

2015年、関ジャニ∞初の冠音楽バラエティ番組「関ジャム完全燃SHOW」がスタートします。

ですが、当初は番組コンセプトが定まっておらず、

他の音楽番組ともあまり変わらないような内容でした。

正直、深夜の番組で大衆向けの内容をやっても

あまり意味がありませんよね。

 

マーケティング業界には

マス・マーケティング(大衆に伝える)」と「1 to 1マーケティング(1人ひとりに伝える)」の2種類の方法がありますが、

 

テコ入れ以前の関ジャムはどちらかというと「マス・マーケティング」だったと思います。

 

しかし、そんな「関ジャム」が、

深夜放送だからこそできるマニアックな音楽番組となったことで、

音楽好きの視聴者にピンポイントで刺さり、支持を受けることとなりました。

特に、”音楽好きの男性”という関ジャニ∞のファン層にはあまりいなかった層を

取り込むことができたのは大きかった。

 

「LIFE~」の時の状況(詳しくは【前編】をご覧下さい)と似ていますが、

ここでもジャムセッションコーナーでのメンバーの活躍により、

歌や演奏技術など、音楽の実力も意外とあるんだぞ!

という印象を植え付けることができたのではないかと思います。

 

”音楽好きの男性”をファンに取り込んだ事例はこれだけではなかったですよね!

 

そう、何を隠そう2017の一大事「メトロック」!!

ガチガチのロックフェスで本気のバンド演奏!

たった1日で「メトロック新規」という新しい層を取り込むことに成功しました。

 

まさにアイドル界の「ブルーオーシャン戦略」とでも言えるのではないのでしょうか。

このブルーオーシャン戦略とは、

競争率の高い市場「血の海(レッドオーシャン)」で戦うのではなく、

競争率の少ない分野(ブルーオーシャン)で戦おうという戦略です。

 

このように、既存のアイドルファンを他のアイドルと奪い合うのではなく、

新しい市場からファンを取り込んだのは

この戦略に近い気がします。

 

仲間との別れ~そして2度目の47都道府県ツアー

関ジャニ∞15年の歴史で記憶に新しいのが

すばるくん、亮ちゃんとの別れではないのでしょうか。

「解散」という言葉まで飛び出した

関ジャニ∞最大の危機ともいえるこの出来事の中で

私が英断だと感じたのは「12年ぶり2度目の47都道府県ツアー」です。

むしろこのツアーがなかったらと思うとゾッとします。

何故ならこの5人になるタイミングで

すばるくんと亮ちゃんのライブツアーが決まっていたからです。

2人が新しい挑戦を始めるこのタイミングで

もし関ジャニ∞側の動きが何もなかったら

相対的に関ジャニ∞がパワーダウンしたように

思われかねない。

関ジャニ∞が2人の再始動に遅れをとらない早さで

すぐにツアーをし、シングルを出したという事実が

ファンを安心させ、世間の関心・応援を集めたのだと思います。

(関ジャニ∞にとっては)ネガティブな出来事を

ポジティブな話題へとすり替えた。

マーケティングにおいてもイメージ戦略というのはすごく大事なわけです。

 

…というのがマーケティングの観点からみた話ですが、

正直ファンとしてはメンバーの精神的・身体的な疲労を考えると複雑な気持ちではありますよね。

 

また、ツアーと同時に「関ジャニ∞TV」や「47diary」など、

ファン向けの企画もたくさん行ってくれましたね。

これまで不信感で揺らいでいたファンの心を

ガッチリ離さない工夫もしてくれていたわけですね。

 

マーケティング業界では「二八の法則」といって、

優良顧客(いわば太客)の上位2割が売上や利益全体の8割を生み出している、という法則があります。

 

ここにおける優良顧客というのはeighterのことです。

この短い期間で世間へのアプローチをしながら

しっかり「二八の法則」の「二」の部分も見ていたことが分かります。

 

特に、動画配信もファンクラブ限定での公開としたことが、

”ファンだけの特別感”を演出することができたのではないかと思います。

このような戦略をロイヤルティ・マーケティングといいます。

ジャニーズはファンクラブビジネスですから、

顧客ロイヤルティ(忠誠心)を高めることはめちゃめちゃ大事です!

 

ほんと、大倉くんは心強い関ジャニ∞のマーケターですね!笑

 

まとめ

この2編にわたる長い分析をまとめると、

関ジャニ∞が成功した要因としては

 

①他のアイドルとの差別化をしっかりと行えていたこと(主に前編で取り上げています)

 

 

ステークホルダーを大事にしていたこと

ステークホルダーというのは、

スタッフ、ファン、お茶の間など、

関ジャニ∞に関わる全ての人との繋がりのことです。

関ジャニ∞は普段から制作陣やスタッフなど横の繋がりを大事にして仕事を貰ったり、

メンバーの脱退など、何かあった時にファンに対して誠意を持ったケアができていた事などが挙げられます。

 

そして、③本人たちがちゃんと理解して①②を行っていたことです。

売れてからもハングリー精神を失わずに、努力し続けていたからこそ、

常に新規を獲得できていたのかなと思います。

 

以上の3つにあると思います。

 

もちろん、この3つができているからといって

必ずしも売れるというわけではありません。

 

アイドル業界というのは、商品も顧客も人間ですから、

やっぱり彼らの人間性からなるものが

多くの人々に愛される一番の秘訣だと思います。

 

こんな感じで私の卒論を締めくくらせて頂きますが

これからも私はeighterを卒業せず、エイトを応援していきますよ!笑

 

最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!

 

最後の卒論。~ジャニーズの負け犬だった関ジャニ∞が金のなる木に成長したわけ~【前編】

大学4年生の皆さん、そうでない皆さん、

卒論の時期ですね。

私も無事提出しました!

大学には音楽業界についての論文を提出したのですが、

本当は関ジャニ∞についての論文が書きたかった…!

ので、はてなブログに提出しちゃおうと思います。。

 

私は大学の4年間、簿記だったり経済学だったり経営学だったり、あとは統計学とかWebデザインとかも…

まぁ要はビジネスについてのお勉強をしてました。

その中で専攻していたのがマーケティングなので

関ジャニ∞マーケティング」について分析したいと思います!

 

…と、その前に!

もしかしたら「マーケティング」という言葉自体、

初めて聞く方もいらっしゃるかもしれないので

一応説明しておくと、

マーケティングとは、簡単に言えば「商品が売れるためにはどうしたらよいか」を考えることです!

今回の場合だと、商品は「関ジャニ∞」になります。

ですが、今回は「関ジャニ∞が売れるためには」というよりは

「これまで関ジャニ∞がどのようにして売れてきたのか」を

マーケティングの観点から考察していきたいと思います。

 

では、早速本題に入っていきたい…ところですが、

その前にもう一つ!

注意事項として

一、タイトルに「卒論」と記載されておりますが、当方、関ジャニ∞から卒業する予定は全くございません!

一、私は関ジャニ∞のデビュー当時からのファンではなく、また業界関係者でも何でもない為、事実と異なる記述がある可能性があります

一、マーケティングの知識についても未熟な点が多々あるので確証のない、一考察としてお読みください

一、これはこのテーマで卒論が書きたかった私による完全なる自己満ブログです

以上の点をどうかご了承ください。

 

さて、本文に参りますm(_ _)m

 

まず、「ジャニーズの負け犬だった関ジャニ∞が金のなる木に成長したわけ」というサブタイトル、

かなりキツい表現に見えますが

これもれっきとした経営学の用語です。

「プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(通称:PPM)」といって、

その事業が会社においてどの位置にあるか、という分析方法です。

そのポジションの種類は全部で4つ、

 

少ない投資で大きな収益を得ることが出来る安定したポジションの

「金のなる木」(今のジャニーズでいえば嵐や関ジャニ∞)、

 

売り出し真っ最中でお金もかかるけどちゃんと結果も出してくれている

「花形」(今ならキンプリやストスノとかかな)、

 

いっぱい投資して頑張って売り出してるんだけど

なかなか利益が得られない「問題児」、

 

そして投資も少なければ利益も少ない「負け犬」

 

と分かれています。

表にするとこんな感じ。

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https://www.profuture.co.jp/mk/column/6149より画像を拝借しました。

 

このように企業は問題児から花形→金のなる木へとなるのを目指していきます。

 

ここ最近はSixTONESSnow Man

華々しいデビューが話題になっていますが、

関ジャニ∞のデビューといえば

デビュー会見はレコード会社の屋上、

衣装はペラッペラの法被1枚、

更には雨漏りしてるスタジオで撮影した白ホリバックのMV…。

そしてデビューシングル「浪花いろは節」の初動(関西限定)は3.8万枚…。

まぁ見事なまでに負け犬だったわけですよ…。

 

そんな負け犬たちがどうやって金のなる木まで這い上がってきたのか、

ここから先は私的に関ジャニ∞のターニングポイントとなったのではないかと考える部分を分析していきたいと思います。

 

デビュー

上記にもある通り、関ジャニ∞は負け犬デビューだったわけですが、

しかし、マーケティング的にはかなりインパクトのあるデビューであったと思います。

そこで、マーケティングの基礎中の基礎でどの商品を売り出すときにも必ずと言っていい程行われる

STP」と「マーケティング・ミックス」という考え方を使って分析していきたいと思います。

 

「STP」とは、Segmentation、Targeting、Positioningの頭文字を取ったもので、

まず最初にアイドル業界やファン層といった市場を細かく分け(Segmentation)、

次にその中で売り込みのターゲットにする客層を絞り込みます(Targeting)。

そしてそのターゲットにどういう位置づけで売り込むのかを決める(Positioning)、

 

という考え方です。

特に関ジャニ∞はこのPositioningが明確に出来ていたと思います。

関ジャニ∞のPositioningは

関西人ならではの面白さを売りにしたアイドルグループ

といったところでしょうか?

他のアイドルと比べてみても

お茶の間に分かりやすく、そしてかなり異質な位置づけですよね!

SegmentationとTargetingは運営側が行う事なので正確には分かりませんが、

このPositioningから考えれば

ターゲットは”関西人”とか”お笑い好き”とかでしょうかね。(←本当は年齢層とか細かく決めなければいけません)

Segmentationは長くなるのでやりません(-_-) 

 

続いて「マーケティング・ミックス」ですが、

こちらもProduct(製品)、Price(価格)、Promotion(広告・宣伝)、Place(流通)の頭文字を取って

「4P」と呼ばれます。

 

ここでは、STPでターゲットとポジションを決めた後に

具体的にどんな製品で、どれくらいの価格で、どのような宣伝で、どういった販売方法で

売り出していくのかを決めていきます。

 

この4Pでも他のアイドルとは違う、面白い分析ができます。

まずProduct(製品)について、

ここにおける製品とは「関ジャニ∞」というグループを指しますが、

もっと細かく彼らの特徴をみてみると、

 

・メンバー全員が関西人

・演歌

・法被を着て太鼓を叩きながら歌う”お祭り”、”和”といったイメージ

・前へ前へと笑いをとりにいく姿勢

・メンバー2人が別グループと掛け持ちで活動をしている

 

などが挙げられます。

 

普通、アイドルの特徴といえば、

カッコイイ・イケメンとかダンスが上手いとか若いとか

そんなところでしょうか。

ですが、関ジャニ∞はそういった見た目やスキルの部分ではなく、

お茶の間の目にも分かりやすいキャラクター性だったりパーソナルな部分

売りにしていることが分かります。

 

次にPrice(価格)ですが、

CDやチケットの価格などは

基本的に相場が決まっているので

ここでは割愛させていただきます。

 

そしてPromotion(広告・宣伝)、

これも他のジャニーズと同様、テレビやラジオなどの出演が主となりますが、

他と比べるとまぁ推しは弱い。笑

でも「関西人」を売りにしたことが功を奏し、

関西ローカル局での仕事を優先的に貰えていたのは

他のジャニーズと違う点ですよね。

 

最後にPlace(流通)では、

デビューシングル「浪花いろは節」を例にすると、

「関西限定販売」という大きな特徴がありました。

まぁ関西限定発売の1ヶ月後に全国発売されているので

先行販売という位置づけなのでしょうが、

売り方としてはあまり賢明とは言えません。

というのも、芸能界において結構大事な”記録”。

初動記録が分散してしまう上に、1度目のデビューは流通チャネル(流通経路)がかなり狭まってしまった結果になりました。

 

と、ここまで話を進めていく中で、

「他のアイドルとは違う」「他のジャニーズとは違う」などといった表現が度々みられたと思います。

 

そう!そうです!

それこそが関ジャニ∞が売れた要因の一つと私は思います!

この「他とは違う」のがマーケティングにおいてめちゃくちゃ大事なんです!

マーケティング用語では「差別化(を図る)」と表現します。

ライバルと差別化をし、

消費者に「何か他とは違う…!」と思わせるのは

アイドルにおいても大事なことだと思います。

 

1度目の47都道府県ツアー

デビューした後も大阪を全面に出した楽曲をリリースし、

正統派アイドルとして活躍する先輩や同世代を横目に

低空飛行を続け、3年後…

2007年にジャニーズ初の47都道府県ツアー関ジャニ∞ えっ!ホンマ!?ビックリ!!TOUR 2007」を開催し、

約5ヶ月間にわたり、113公演のライブを行います。

これは先程のマーケティング・ミックスのPromotionにあたりますが、

事務所にあまり投資して貰えなかった彼らは

”ライブ”という方法を選んだ、というわけです。

この選択もまだ市場シェアが少ない関ジャニ∞にとっては正解だったと思います。

 

テレビのメリットとしては、1回の出演で多くの人に見てもらうことができる。

しかし、リーチ(発信者から視聴者までの距離)が長く、視聴者にちゃんと届いているのかが分かりにくいのがデメリットでもあります。

 

その点、ライブでは一度に見せられる人数は限られていて、数をこなさなければならないけど

その分お客さんとの距離が近く、生の反応が分かる。

地道だけどテレビよりは確実性がありますよね。

 

また、通常ジャニーズのライブではファンクラブに入っていないとチケットを取る事が出来ませんが、

47都道府県を回り、地元にもやってくるということで

そのハードルが少し低くなったと思われます。

 

そして同年リリースされ、後に彼らの代表曲となる

「ズッコケ男道」と共に

ここから関ジャニ∞の快進撃が本格的に始まっていきます!

 

初めてのバンド形態でのリリース

次のターニングポイントとなったのは

2010年に初めてのバンド形態でのリリースとなった

「LIFE~目の前の向こうへ~」です!

この背景には

「ズッコケ男道」をはじめ、

「イッツマイソウル」「ワッハッハー」「無責任ヒーロー」「急☆上☆Show!!」と

大阪ご当地ソングから抜け出しながらも

彼らの色を活かした”関ジャニ∞らしい”曲を次々とリリースし、

世間にも「関西の面白い兄ちゃん達」といった

認知度を高めたことが関係しています。

 

「LIFE~」のリリース以前も

ライブではバンド演奏をしていましたが、

シングルとして世に出すことで、

関ジャニってバンドできるんだ!」「ただのおちゃらけたグループじゃないんだ!」

という印象を与えたことでしょう。

 

アイドルではコンセプトを変えたり路線変更をしたりすることはよくあることですが、

あくまでも彼らは変えたのではなく、足すという形で

既存のファンにも、新規にもアプローチをしたのが

なかなか普通では出来ないことをやっているなぁと感じます。

 

ここではSWOT分析というマーケティング理論のお話をしたいと思います。

 

これもまたStrengths(強み)、Weakness(弱み)、Opportunities(機会)、Threats(脅威)の頭文字を取ったものなんですが(笑)、

 

簡単にいえば、

関ジャニ∞の強み・弱み・(ビジネス)チャンス・ライバル(競合)に分けて

関ジャニ∞として伸ばすべきものと克服すべきものを考える方法です。

 

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https://rihisa-strategies.work/%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%95%E3%82%89%E8%81%9E%E3%81%91%E3%81%AA%E3%81%84swot%E5%88%86%E6%9E%90%E3%80%90%E5%88%9D%E5%AD%A6%E8%80%85%E5%90%91%E3%81%91%E3%80%91/ 参照

 

これをざっとエイトに当てはめるとこんな感じですかね。

 

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これに「バンド」が足されると

新しく強みが増え、正統派J-ROCKをやることで弱みもカバー、

さらにいい意味で世間のイメージを裏切る機会になり、

ライバル達とも差別化が図れる。

 

彼らは現状に満足せず、自分達の強みを増やして

高みを目指していたことが分かります。

 

…と、こんな感じでまだまだ分析していきたいのですが、長くなりそうなので、

ここまでを【前編】とし、

【後編】に続きを書いていきたいと思います!

 

ここまで読んで下さりありがとうございます!

よかったらぜひ【後編】も読んで下さると嬉しいですm(_ _)m